【チノー】ハンディーロガー MR2041
特長
チノーのハンディロガーMR2041は便利なデータロガーです。
●熱電対、直流電圧・電流入力を標準装備
入力種類は熱電対K、E、J、Tの4種類と直流電圧0~5V、直流電流0~20mAのマルチレンジのデータロガーです。
●4チャンネル同時表示可能
測定値を4チャンネル分同時に表示できます。
●各チャンネルごとに指示値補正機能付
●上限・下限警報判定機能付き
入力チャンネルごとに上限・下限の警報判定ができます。
●収録方法はログモードとタグモードを用意
収録方法は測定間隔ごとに測定値を収録するログモートとキー操作(トリガ)ごとに測定値を収録するタグモードを用意し、測定状況に合わせて使い分けることができます。
●最大値、最小値、平均値演算機能
入力チャンネルごとに最大値、最小値、平均値の演算ができます。
●IP64の防塵防滴構造
IP64の防塵防滴構造で、安心してご使用いただけます。
専用の防水コネクタ付き温度センサも用意しています。
●乾電池駆動
電源は単3乾電池で、携帯移動に便利です。ひとり一台のパーソナルレコーダとしてご使用いただけます。
連続運転にはAC電源アダプタも用意しています。
主な用途
●コンクリート養生
コンクリートが硬化後に所要の性能を発揮するために行う、適度な水分、温度を与え、適切な条件を保つことを指します。。コンクリート養生は硬化初期が重要です。打設後少なくとも三日、やむを得ない時でも最低1日は、打設面に上がらないこと、そして強い振動、衝撃、大きな荷重を与えないようにします。普通コンクリートは、打込み後四週間までの間に平均気温が約2~10℃の期間が含まれている場合は、打込み後5日以上はコンクリート温度を2℃以上に保つものとされます。気温が高い時は、水分不足を防ぐために十分に散水するものとされます。
近年、土木・建設業界では、建造物の耐久性を重要視する傾向があります。
特に冬場は、コンクリートの初期凍害による強度低下に注意を払う必要があり、コンクリート打設時の温度データ収録、管理を徹底しているようです。
●熱量計測
熱量計には、試料と周囲の熱交換の程度により、等温型、伝導型、断熱型、等温壁型に分類されます。 双子型の構造をとる伝導型熱量計にカルベ型熱量計があり、反応熱、溶解熱、混合熱等の測定に使用されています。 反応プロセスや合成プロセスの熱量測定には、100ml~1Lのスケールで測定可能な、反応熱量計が使用されます。
●テストベンチ
化学プロセスの開発試験のうち、パイロットプラントテストより規模が小さく、実験室規模で行われるもので、実験室で行われるテストとしてはほかにビーカーテストがありますが、通常、ビーカーテストがビーカー中で反応特性や分離性能だけを個別に試験するのに対し、ベンチテストは、実際のプロセスと同じ流通系連続プロセスを組んで、プロセス全体のシステムとしての性能を直接試験します。
これ以外にも、生産プロセス管理、製造ライン温度管理、電気炉、ラボ用記録計、記録計と組合せ運転(チャート切れ・データ欠落防止)、HACCP、ISOに基づく温度管理、食品流通プロセスの温度履歴管理、メンテナンスツール、恒温槽、加熱装置・設備、冷却装置・設備、プラント配管漏れ、空調メンテナンス、輸送温度管理、冷凍・冷蔵庫温度履歴、倉庫環境管理、コンテナ温度履歴、走行車性能記録、メンテナンス/現調/環境計測のデータ管理、100V AC電源のない場所での計測管理や各種変換器出力の記録・管理等でこのチノーのハンディロガーMR2041が使われています。
仕様
《【チノー】ハンディロガー MR2041-U 仕 様》 | ||||
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メモリー仕様 | 内部メモリー仕様 | |||
入力点数 | 4点 | |||
入力種類 | マルチレンジ/●熱電対・・・K、E、J、T ●直流電圧・・・0~5V DC(別売り専用アダプタが必要) ●直流電流・・・0~20mA DC(別売り専用アダプタが必要) |
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接続方法 | 専用コネクタ、SMコネクタ、端子アダプタ | |||
測定範囲 | 熱電対・・・K -200.0~1370.0℃、E -200.0~700.0℃、T -200.0~400.0℃ 直流電圧・・・0~5V DC(スケーリング-9999~9999) 直流電流・・・0~20mA DC(スケーリング-9999~9999) | |||
精度定格 | 熱電対・・・±(測定値の0.1%+0.3℃)ただし測定値-100℃以上のとき ±(測定値の0.1%+0.6℃)ただし測定値-100℃より低いとき 直流電圧・・・±(測定値の0.1%+レンジの0.2%)ただし周囲温度23℃±3℃において | |||
基準点補償精度 | ±0.4℃(周囲温度15~35℃において) ±0.7℃(周囲温度-10~15℃、35~50℃において) 熱電対入力の場合に加算ください。ただし入力端子部に温度分布が生じるような周囲温度変化がない場合において |
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温度係数 | 測定値の±0.01%/℃ ただし周囲温度揺らぎ2℃以内において | |||
許容信号源抵抗 | 100Ω以下(上限バーンアウト装備) | |||
入力抵抗 | 直流電圧1MΩ以上 | |||
チャンネル間耐圧 | 400V AC | |||
測定周期 | 1秒/4チャンネル | |||
収録間隔 | 1秒~30秒(1秒間隔で設定可能)、1分~24時間(1分間隔で設定可能) | |||
収録データ数 | ログモード・・・10000データ/チャンネル(最大40000データ) タグモード・・・5500データ/チャンネル(最大10000データ) |
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表示 | バックライト付き液晶表示、ドットマトリックス 128×64ドット(表示エリア41×29mm) | |||
収録方法 | ログモード・・・任意のログエリア(20個)に設定周期ごとの測定値を収録 タグモード・任意のタグエリア(20個)にキー操作(トリガ)ごとに測定データを収録 |
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表示データ (熱電対入力) |
1秒周期でリアルタイムの測定値を表示。収録中は収録データの測定値。収録後は収録済みデータの測定値の他に演算値(警報、最大/最小/平均、チャンネル間平均および積算値)を確認可能 | |||
設定項目 | 収録開始/終了時刻、収録間隔、各チャンネルの上限および下限警報値、各チャンネルの積算基準温度、各チャンネルの入力種類、単位スケーリング最大/最小値(電圧/電流入力時)、作業者、コメント | |||
その他の機能 | 時計表示(年月日/時分秒)、オートパワーオフ、指示値補正、バックライト、ブザー、電池残量表示、メモリー残量、警報、演算、キーロックなど | |||
通信仕様 | USB | |||
電源 | 単3乾電池×4個または付属AC電源アダプタ(100-240V AC) | |||
電池寿命 | 500時間(ただし周囲温度25℃、収録間隔1分、バックライト消灯、オートパワーオフ1分設定時、キー操作なし、アルカリ乾電池使用) | |||
バックアップ電源 | 内臓リチウム電池により収録データ、設定、時計をバックアップ | |||
質量 | 約300g(電池含む) | |||
ケース材質 | ナイロンABS(抗菌仕様) | |||
使用温度範囲 | -10~50℃ | |||
使用湿度範囲 | 10~80%RH(結露しないこと) | |||
CEマーキング適合 | EN61326-1 Class Bにて±5℃(25℃)ただし乾電池駆動において | |||
防水性能 | IP64(ただし専用防水コネクタ付のセンサ使用時およびAC電源未使用時) | |||
付属品 | AC電源アダプタ、壁掛ホルダ、単3アルカリ乾電池4本、取扱説明書、バックアップ電源交換用アダプタ |
● 上記仕様は予告なく変更する場合があります。